【転職理由】「よし、転職しよう!」・・・転職経験者が語る「転職の決め手」

転職

「転職したい」と考えたことが一度もない人というのは、相当珍しいのではないかと思います。
会社勤めをする中で全く不満がないという方は稀でしょうし、何か壁にぶち当たって、努力しても努力してもよい方に向かわない場合には、他の道を模索してみたくなるのが当然です。また、さほど嫌なことはなくとも仕事が退屈で、より刺激的な仕事がしたい、自分の力を試してみたいという場合もあろうかと思います。自らの夢の実現や、スキルアップのために転職を志すこともあるでしょう。

景気回復の実感は十分でないとはいえ、株価は最悪の時期を脱し、求人も以前に比べたら増加傾向にあります。
このような情勢の中で、「転職したい」と思い立って行動に移すのはそれほど無謀なことではないのですが、やみくもに突き進むのはやっぱり危険。

転職活動をスタートさせる前に、「なぜ転職したいのか」をもう一度よく考えることで、「狙いどころ」が見えてきますし、慎重に自身の目的に合った転職活動を実施することができ、後悔のない転職の実現に繋がります!

さらなるスキルアップのために


「もっとやり甲斐のある仕事がしたい、スキルアップのために・・・と大きな企業に転職したものの、待っていたのは雑務ばかり。結局、再々度の転職で中小企業に移りました。」

もっと大きな仕事がしたい、自身の力を大きな舞台で試してみたいという志を持って、スキルアップのために転職をする方は多いかと思います。

ただ、大きな仕事=大企業にと安易に進めてしまうと、大きな組織であるが故に責任ある仕事を任せてもらえないというケースも珍しくはありません。
反対に、中小企業なら第一線でバリバリ働けると思いきや、人手不足で雑務に追われ・・・ということもあり得ます。

自身の思うスキルアップとはどんなものなのか今一度よく考えて、採用されたらどのような仕事に携わっていくのかを面接時に確認しておくことが必要です。

その会社でキャリアアップをしていきたいのか、いずれは起業して独立したいのか等、自身の目標とするところによっても、「どういったスキルを身に付けていくべきか」「どの場所でスキルを磨いていくべきか」は微妙に異なってくるので、最終的な夢の実現の際に糧となるような仕事を選ぶことも重要です。

サービス残業のない福利厚生のしっかりした会社へ


「サービス残業ばかりで低収入だった前職から、働いた分の報酬はきちんと出て福利厚生もバッチリの企業へ。」

基本給が少しでも高いところに就職したつもりが、蓋を開けてみれば残業代は出ず有給休暇も取りづらく、働けど働けど収入が上がらない・・・これは残念ながらよくある話で、「みんなそうなんだから」と諦め半分の方も少なくないと思いますが、世の中には転職で大幅な収入アップを実現した人もいます。

求人票を細かくチェックするのはもちろん必要なのですが、前述のように、基本給が高くても残業代などの手当てが出ない企業や、各種手当てが充実していてもその手当てを受け取るための条件が厳しい企業など、様々な落とし穴があります。

面接時に給料のことを事細かく聞くというのは勇気が要るものですが、「収入アップ」は最もメジャーな転職理由のひとつ。
「賃金や待遇面で失敗したくない」という点に重きを置いての転職ならば、やはりそこはきちんと聞いておきましょう。

露骨に聞くのが難しければ、これまでの勤め先では「収入面でも」厳しさを感じての転職であることをそれとなくアピールすることで、賃金や待遇についての話に持っていくことができます。

経験や実務によって優遇される企業もあるので、「経験者優遇」、「即戦力募集」などの企業が狙い目となります。

自分に合う社風の会社へ


「仕事は嫌いではなかったけど、とにかく社風が合わなかった。面接のたびに転職先候補の会社をじっくり観察して、気持ちよく勤め続けられそうな会社をセレクト!」

社風。
それは会社勤めを続けるにあたって、決して無視できない要素です。

社会人経験をある程度積み、責任感が出てくると、「社風が合わないくらいで転職を考えるなんて・・・」と思ってしまいがちですが、人生の大部分を費やす職場なのですから、気持ち良く仕事ができた方が良いに決まっています。「社風が合わないから転職したい」は、転職理由としては十分「アリ」です!

「社風が合わない」という悩みを持っている方は、「今の会社をいち早く辞めたい」と思って焦ってしまいがちですが、転職先の会社の内情をよくよく見極めないと、さらに肌に合わない会社に移ってしまう危険性も。
面接官の対応にも会社の雰囲気はにじみ出るものですし、可能であればオフィスや現場の見学をさせてもらって、自分が楽しく勤められる環境であるかを十分に見極めましょう。

「とにかく内定をGETしたい」学生と「優秀な新卒社員をGETしたい」企業が相見える新卒採用よりも、中途採用の方がそこそこ波長の合う会社から内定が出やすいものだとは思いますが、社風重視ならとにかく慎重に!

家族のことを考えての勤務地選びから


「新卒のときは特に考えなかったけど、家族を持つことが現実味を帯びてきたとき、勤務地や転勤の有無は無視できない重要ポイントに。」

新卒時に「転勤大歓迎!日本じゅう、世界じゅうどこでも行きます!」というスタンスで就職しても、いざ家族を持ったら、家族との日々の生活や子供の学校のこと等を思って、「定住したい」と願うようになる方は少なくありません。

若い時分には転勤や海外赴任が多くても、ある程度の年齢になると一箇所で長く勤められるような態勢を整えている企業もありますが、やはりそうでない企業もあり、「転勤族」や「単身赴任」といった人々が数多く存在するわけです。

もちろん、ポジティブにその状況を謳歌できるなら問題はありませんが、「転勤のない仕事に就きたい」と考えるのもまた何ら問題のない自然なことです。

これまで複数の土地で力を発揮してきた方ならば、それは大きなセールスポイントとなるはずですし、「家族のため、自身の将来のために、一つの土地で頑張っていきたい」というのは、心象的にマイナスポイントになる要素ではありません。

「転勤なし」という条件の求人はたくさんありますので、狙いを定めていきましょう。