転職に成功する履歴書・職務経歴書の作り方のポイント

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履歴書とは

履歴書とは、自分の学歴、職歴、資格などを示す「名刺」のようなものであると共に、自己PRや志望動機を先方に伝える、第一段階の書類です。
ほとんどの場合、選考の始めの段階で、まず求められるのが、履歴書の提出です。この書類を提出した際に、まず書類選考が行われ、その時点で「不採用」という場合もありますので、大変大切な書類です。

履歴書は、市販のものに手書きで記入します。文字に自信がなくても構いません。丁寧に、誤字・脱字のないよう書き込みます。

学歴や職歴、資格取得年月日の、年数の記入を、西暦で書くか、元号で書くかを悩む所ですが、生年月日も含めて、どちらかに統一されていれば、特に問題はありません。

記入内容については、力を入れるべき箇所といえば、やはり「志望動機」や「自己PR」でしょう。最も頭を悩ませる部分ではありますが、自分のセールスポイントや意欲を示し、採用担当者に印象付けることのできる、重要な項目です。
就職活動を始める際に、いくつか雛形を作っておいて、企業の特色やニーズに合わせて、使い回すと便利です。

職務経歴書とは

職務経歴書は、読んで字のごとく、これまでの職務経歴を記載し、提出する書類です。市販の履歴書の中に、職務経歴書の用紙も一緒に入っている場合がありますが、現在ではパソコンで作成するのが一般的です。

また、職務経歴書は一通作ってしまえば、他に使い回せますので、毎度手書きで作成するよりは、ワープロで作ってしまった方が、後々便利です。
記載事項としては、まず就業期間と企業名を記載し、続いて、企業の業務内容、自分が携わっていた職務内容を簡潔に記します。職務内容の所は、実際に自分が行っていた職務の詳細を記します。これといって決まりはありませんが、箇条書きにすると、見やすくて良いでしょう。

最後に、自己PRなどを書くこともあります。履歴書に収まりきれなかった事、とりわけ、職務経歴から活かせる部分などを、ここに記すと良いでしょう。
就業経験のある企業が複数にのぼる場合は、年代順に、企業別に、必要項目を記入していきます。この場合も、自己PRは最後に持って来ると良いでしょう。

志望動機


志望動機のポイントは大きく二つあります。一つは、企業や業務内容、職務内容への興味、意欲を示すこと、もう一つは、その職に就くにあたって、活かせる事を示すことです。たとえば、「前職での○○のけ意見を大いに活かせると思い、志望しました」などです。
新卒採用と違う所は、あなたにはこれまで培ってきたキャリアがあることです。くどくならない程度に、端々にその強みを示すことが大切です。また、興味・意欲の部分を取ってみても、ただ何となくやってみたい、というのではなく、なぜ興味があるのか、どのような経緯で、そこを目指すに至ったのかを明確にすると、志望動機は見違えるほど威力を持ちます。
社会人経験があるからこそ、しっかりした志望動機が求められます。強い意志を示し、「簡単に辞めない」という決意表明をするものでもあります。

自己PR


新卒採用の就職活動では、性格上の長所などを挙げて、自己PRをしますが、中途採用の場合は、これまでの仕事経験で得た事、前職で認められていた事、仕事を行う際の自分なりのポリシーのようなものを織り交ぜておくと膨らみます。そこで大切なのは、あまり傲慢な姿勢を取らないことです。初心にかえり、奢らず、なおかつこれまでの経験を活かして、いち早く新しい仕事を覚えたい、というスタンスが適切でしょう。

ただし、企業によって「求める人材像」が異なる事に、十分留意する必要があります。求人情報や、企業のホームページ、パンフレットなどによく目を通し、どのような人材が求められているのかをよく把握し、自分の性格や経歴と合致する部分を見つけて、そこをPRします。企業のニーズに応えようとして、あまりにも自己像を歪めることは、後々支障をきたしますので、お勧めできません。あくまで自然体で、先方の懐に飛び込めるポイントを探します。