会社を辞める気はなくても、転職活動をするふたつの意味

転職

転職活動は、転職しよう、と思った瞬間ではなく、常日頃から、できれば健康診断のように、毎年転職活動をすることが重要です。

その理由は大きく2つあります。

1.自分の市場価値を確認する
2.人材市場の動向を確認する

自分と商品を一番高く売るためには、自分自身の価値を常に把握し、と同時に、人材市場がどのような人材を求めているのかを知っておくと、いざ本当に転職しようと思ったときに、一気に進めることができますし、日々の仕事にも張り合いが出てきます。

会社では、自分の評価=上司の評価

会社という組織の中では、自分の価値=上司の評価です。
上司に認められれば、給与も上がっていきますし、重要な仕事も任されるようになります。
一方、その逆もあって、上司に認められなければ、給与も上がらず、重要を任されることもあまりないでしょう。

どんなに優れた評価システムがあったとしても、その評価をするのは人間です。
上司と合う/合わないの問題で、どんなに仕事をがんばっても、その仕事を上司が認めてくれなければ、会社の中での評価もあがりません。

会社という組織に属するサラリーマンの宿命といえるかもしれません。

転職市場では、自分の評価=市場の評価


転職活動で提示される給与・年収は、転職市場における自分の評価です。
転職市場の需要と共有で、給与・年収は決まるわけですから、自分が果たして、転職市場でどう見られているかを知ることができます。

つまり、上司の評価のために仕事をするのか/転職市場の評価のために仕事をするのか、ということです。

かつては終身雇用が一般的だった時代は、転職=悪で、裏切者という時代もありましたが、はっきり言って、今の時代にはそぐわない考え方です。

今の自分の会社からの評価が、正当なものなのか、を知るためにも、上司の評価ではなく、転職市場からの評価を受けるべきです。

人材市場の動向を確認する


人材市場は日々変化しています。
好景気のときは、求人がたくさん増えて、不景気時には減る、というのはもちろんですが、よりマクロなトレンドにも左右されます。

数年前の例だと、スマホのゲームが流行したときには、エンジニアの求人が引くて数多で、各社から好条件での求人が出ていたと聞きます。
このように、その年ごとに必要とされている人材のジャンルや、求められるスキルは異なります。

この業界トレンドを知っておくことが大切で、自分のスキルをより高く売れるタイミングを知ること。または、今、人材業界がどんな人材を求めているかを知ることで、これから自信が学ぶべきスキルを抑えておくことができます。

会社を辞める気はなくても、転職活動をするふたつの意味

1.自分の市場価値を確認する
2.人材市場の動向を確認する

これが、たとえすぐに会社を辞める気がなくても、転職活動をする意味です。
常に自分が人材市場でどんな価値があるのか、自分自身の価値と、人材市場の評価基準を知っておくことが、よりよい仕事に巡り合うための大切なポイントです。

会社をすぐに辞める気がなくても、転職活動をする、と言っても、実際にどう動けばいいか。
おそらく一番ライトなものは、転職サイトに登録して、情報を得ておくこと。
あとは、転職エージェントと定期的に面談をし、自身のスキルの評価をしてもらい、また業界動向をヒアリングすることをオススメします。