仕事を辞めたいと思ったらすぐに辞めるべき4つの理由

転職

「今の仕事を辞めたい!」と思うことは多々あれど、転職に踏み切るまでに至らないという方は、非常に多いのではないかと思います。

「せっかく就職できたのにもったいないのではないか?」
「自分の忍耐が足りないのではないか?」
「転職をしても、条件は良くなるどころか悪くなる一方なのではないか?」
「このご時勢、どこに勤めても待遇はさほど変わらないのではないか?」
「売りにできるような経験もスキルもない自分に、転職など無理なのではないか?」

考えれば考えるほど、希望に見合った転職など夢のまた夢のような気がして、不満を抱きながら勤め続けている方へ、渾身のエールを送ります。

仕事を辞めたいと思ったらすぐ辞めるべき

心配事は尽きないでしょう。しかし、現実に目を向けると、
「仕事を辞めたいと思ったら、できるだけ早く辞めるべき」なのです!!

もちろん、病気などの特殊なケースを除くと、新しい仕事を見つけずに勢いで辞めて無職になることは推奨しません。

仕事がなければ生活に支障が出ますし、キャリアに穴が開くのはあまり良いことではないので、仕事を辞めるのは「転職先を確保してから」というのが必要条件になります。

そしてこの「転職先の確保」こそが、「早いに越したことはない」と言える最大の理由です。

年齢制限の背景。中途採用者には、経験とともに柔軟性や適応力が求められる

将来の会社運営を担う人材を確保することだけが目的であれば、大抵の企業が年に一度新卒採用を行っているわけですから、そこでの採用人数を増やしてじっくり育てれば良いはずなのですが、多くの企業が中途採用の求人を出していますね。
それはなぜか?と言うと、

「即戦力となる人材」
「社会人のいろはを一から教えなくても良い人材」
「他社での経験やスキルを活かして自社で活躍してくれる人材」

などを求めるからです。

「即戦力となるため」や「経験・スキルを活かすため」には、他社での経験が長い方がよいのでは?とも考えられますが、長いだけの経験は逆に足枷になることもあります。

例えば、経験があるが故に融通が利かないとか、なかなか新しい会社でのやり方に馴染めないなどという問題が起こると、企業にとっては新卒採用のフレッシュマンよりも扱いづらく、育てにくいのです。

転職したばかりの頃は、経験があろうとも新人であることに変わりはありません。企業が求めているのは、経験値があることに加え、柔軟に自社の環境ややり方に適応して、いち早く経験を活かし能力をいかんなく発揮できるまでに成長してくれる人材です。

このあたりの事情から、「いくら経験が豊富でも○歳以上は採用対象外」というような条件が生まれてきます。
また、自社で採用した後は長く活躍してもらった方が良いということからも、年齢制限が設けられます。

未経験の業界への挑戦は、年齢を重ねると難しくなる

未経験業種への転職は、「不可能」とは言いません。30代、40代、あるいは50代から、まったく未経験の仕事に就いて第2の人生をスタートさせたという方もたくさんいます。
しかし、未経験の業界や職種に挑戦しようとしたとき、若ければ若いほど多くのチャンスに恵まれるというのは、否定できない事実です。

「右も左もわからなくても許される」のは、若さの特権の一つ。新しいことに挑戦したい、一度は諦めた仕事にやっぱり挑戦したい、経験は皆無だけれどどうしてもその仕事に就きたいなどの志があるのなら、その情熱を武器にいち早く行動を起こす方が良いです。若ければ「第二新卒」も狙えます。

第二新卒ならば、未経験の業界への挑戦のハードルもぐんと下がります。
しかも、数年の社会人経験は、新卒の求職者と比べると大きなアドバンテージであり、今多くの企業が「第二新卒」を必要としていると言われています。

転職を阻むしがらみはどんどん増える

「最低○年はがんばってから」
「今携わっているプロジェクトが軌道に乗ってから」
「自分の後を引き継ぐ人材が育ってから」

等々、何らかのしがらみや問題が解消されてから転職に踏み切ろうとして、幾度となく機会を逃している方は少なくありません。

それもそのはず、転職を阻むしがらみは、在籍期間が長くなれば長くなるほど、どんどん増えていきます。
ひとつ解消されればまたひとつ、「辞められない理由」は発生してきますし、自身の責任が重くなっている分、しがらみも振り切り難いものになっていきます。

いずれ振り切らなければならないのなら、早いほうが自分にとっても企業にとってもダメージが少ないということを心に留めておきましょう。

転職と「守るべき家族」の存在

「転職したいけどできない理由」として、「家族の存在」が挙げられることがあります。
家族のために収入UPを狙って転職をするとか、家族のために転勤のない仕事に替わるとか、家族がいればこそ転職をするというケースも多い中で、まったく逆の話になるのは何故なのか?というと、「家族のことを思うと無茶はできない」という、お父さんのリアルな事情があるからです。

「転職したい気持ちはあるけれど、我慢して今の会社にいれば家族を養うのには困らない」とか、「希望の会社に転職すると収入が落ちる。
進学を控えた子供のために、今は収入を落とすわけにはいかない」とか、転職したい気持ちと生活とを天秤にかけたときに、「家族を守ること」を優先するのはごく自然なこととも言えます。

独身の頃には想像がつかなくても、こういった事情で転職を諦めて定年退職に至ったという方が非常に多いことを考慮すると、転職はとにかく「身軽なうちにするのがベター」と言えるでしょう。

仕事を辞めるのは、色々と面倒なことが多いです。転職活動にも相当なエネルギーが要りますし、転職を後悔なく成功させるのも簡単なことではないですよね。
でも、一度しかない人生「嫌だな」「辞めたいな」と思っている会社に勤め続けているのは正直もったいないですし、我慢し続けて身も心も疲れ果ててしまっては元も子もありません。

それならば、チャンスが多いうちに、エネルギーが有り余っているうちに、何度でもやり直しがきくうちに、しがらみが少ないうちに、思い切って動き出すことをオススメします。