【在職中】仕事をしながらの転職活動、予定の立て方とタイムマネジメントのコツ

仕事論

転職活動をしている多くの方が四苦八苦していることといえば、「時間」の管理です。いくつもの企業に応募していると、面接などで予定が次から次へと埋まっていきます。
仕事を辞めてから転職活動をスタートさせる場合はまだよいのですが、仕事をしながら転職活動をするとなると、スケジュールは壮絶を極めます。

生活をしていかなければならない以上、仕事と転職活動を両立せざるを得ない人はかなり多いです。
また、転職先が見つかれば、現職を辞めるということになるので、引き継ぎなども発生して、通常以上の忙しさに見舞われる場合もあります。

仕事と転職活動の両立させるために


仕事をしながら転職活動を行う場合、転職活動中だからといって仕事をおろそかにすることは、当然できません。ここで、通常業務や引き継ぎを、「いずれ辞める会社だから」と開き直って手を抜くようなことをすると、その後の「円満退社」に暗雲が立ちこめる可能性もあります。

万が一現職に不満があって転職を目指しているような場合でも、ある期間お世話になった会社なのですから、スッキリ気持ちよく辞めて、次のステップに進むのが理想。
そのためにも、「転職活動中、現職の業務や引き継ぎには今まで以上に真摯に取り組む」というのが鉄則です。

しかし、仕事と転職活動の両立は、とにかくハードです。採用担当者側も、在職中であることを考慮して面接の日程などを組んでくれますが、予定通りに進まないのが仕事というもの。
突然のトラブルで面接予定日に残業が発生することもあるでしょう。ただでさえ毎日のスケジュールが詰まっていて、面接の時間を空けることがそもそも困難であるという方もいるかもしれません。

それでも、転職を志したならば、何とかして切り抜けなければならない試練。未来のために、無駄なく上手にタイムマネジメントをして、乗り切っていきましょう!

普段よりマメに仕事のスケジューリングを行おう


ある程度仕事に慣れていると、スケジュールの組み方が大雑把になることがあります。
何度もこなしているルーティンの仕事では特に、それほど細かくスケジュールを立てなくても、難なくこなせてしまいますよね。

しかし、転職活動中は、普段ならあまり気に留めていないような予定でも、細かく把握してチェックしておくことが大切。小さな仕事やルーティンの仕事まで、しっかり手帳に記入しておくと、応募している企業から面接の日程について電話がかかってきた時、一目で確認できます。

これを怠ってしまうと、慣れているとはいえそれなりに時間を食う業務などの確認が漏れていて、面接の日とブッキングしてしまい、大変な目に遭うことも。
マメに仕事のスケジュールを記入・チェックしておくことで、ゆとりのある日(=転職活動に時間を費やせる日)をすぐに把握したり、面接日を作るために前倒しで片付けられる仕事を見つけたりと、仕事と転職活動の効率をUPさせることができます。

多少面倒でも、せめて転職活動中だけでも、大きめの手帳やカレンダーを十分に使いこなすようにしましょう。

手帳はどんなものを選べば良い?


一番大切なのは、自分が「使いやすい」と思うものを選ぶこと。たくさん書き込めるウィークリーやデイリーが推奨されることが多いですが、スケジュールの全体像を把握したいためマンスリーを愛用しているという人もいます。
ただ、書き込むスペースは多い方が良いので、マンスリーならば大判のものが理想。ウィークリーならば、見開きで使うタイプのものがオススメです。
左ページが時間刻み、右ページがフリースペースになっているものなども人気です。
リフィルを自由に挟み込めるシステム手帳ならば、配置を自由にカスタマイズできます。

どのようなタイプの手帳を選ぶにしても、一つの予定に対する情報は分散させず一箇所にまとめる方がよいので、大判のものを選ぶ方が無難です。
コンパクトなものは、一見収納しやすく見えますが、厚みが出てかさばることも多いので、注意したいですね。バインダータイプのシステム手帳も同様のことが言えます。

面接官の前で手帳を開く機会もあるので、あまり安っぽいものはオススメしません。高価でなくても良いので、スマートなビジネスマンを演出できるデザインのものを選ぶと良いでしょう。
たくさん書き込んでスッキリ収納したいという希望から、ノートを手帳がわりに使用している人もいますが、その場合もまとめ売りの大学ノートなどではなく、少しクールなデザインのものを選ぶようにしたいですね。

転職活動の予定と仕事の予定を別ページに書き分けたり、手帳を2冊持つという方もいますが、これはあまりオススメしません。
大切な仕事と転職活動のダブルブッキングに気付かないという事態を招きかねないので、情報は一箇所にまとめるようにしましょう。

ポストイットを活用する


手帳の中身がゴチャゴチャになって、自分で書いたモノなのに見る気が失せる・・・という経験はありませんか?突然、応募先の採用担当者から電話が来て、面接の案内。そんな場面では、たくさんの情報を素早く書き留めることになります。
仕事をしている人なら、出先で電話を取り、急いで手帳を取り出し、不安定な場所でメモをすることもあるでしょう。キャンセルや追加情報が遅れて発生したりすると、修正箇所だらけでさらにゴチャゴチャ・・・。気が付けば枠をはみ出し、何日の予定なのかもハッキリわからないような状態になっていることもあるのでは?

そんなときは、大きめのポストイットを常に携帯しておき、取り急ぎのメモはそちらに記入するのがオススメです。あらかじめ手帳に何枚か貼り付けておくと良いでしょう。
一日の終わりに、それらのメモを手帳に書き込むようにすれば、手帳の中身をキレイに保てます。これは、仕事に関する情報を記入するときにも同じことが言えます。

二度手間だと思う方もいるかもしれませんが、手帳の中の情報がスッキリと整頓されていると、スケジュール把握の抜け漏れも少なくなり、結果的に仕事や転職活動の効率がUPします。
ただし、「書き漏れ」や「メモの紛失」には注意してくださいね。

ハードすぎる予定ははじめから組まない


転職活動と仕事の両立はハードで当たり前。といっても、物事には限度というものがあります。
寝る時間や食事の時間も取れないようなスケジュールや、走って電車を乗り継がなければならないようなスケジュールは、はじめから組まない方が無難です。
心身の健康に良くないからという理由もありますし、何より最初からギチギチで予定を組んでいると、不測の事態が起こったときに自らの首を絞めることになるからです。

採用担当者は、仕事を続けながら転職活動をしている人が、どれほど忙しい日々を送っているか、当然知っています。しかし、それは遅刻などの免罪符にはならないのが厳しい現実です。
多忙な日々の中で、約束の時間を守れるかどうか、テンポ良く転職活動を続けることができるかどうか?それは、一人のビジネスマンのタイムマネジメント力を計るバロメーターにもなるからです。.

転職活動は、必ずしもトントン拍子に進むわけではありません。数ヶ月、半年といった長期間続けている人もたくさんいます。
その活動期間中、自らの健康とモチベーションを保ち、仕事も転職活動も充実させるためにも、無理な予定は組まないようにしましょう。

優先順位は仕事?転職活動?


答えは、「どちらも」です。仕事にゆとりのある時に面接などの予定を入れるようにすることは基本です。「両方ともどうしても外せない(同じ日に実行しなければならない)」という時には、早めに出勤して仕事を片付けるとか、面接の後に会社に戻るなどといった対応も必要になってくるかもしれません。

会社を抜ける場合、転職活動を公にしている人であっても「面接で抜けます」とは言いづらいでしょうから、銀行や役所でどうしても必要な手続きがあるとか、病院に行くとか、嘘が必要な場面もあります。
それでも、いつも以上に責任を持って仕事をこなしていれば、周囲の目線もそれほど厳しくはなりません。
うまく立ち回って、仕事と転職活動を真に「両立」させるようにしたいですね。