面接は第一印象で決まる?あなたの第一印象をUPさせる方法

転職

企業との最初の面接、つまり「初めての顔合わせ」となる時に、非常に重要なのが「第一印象」です。
採用担当者は、「第一印象で採用可否の5割を判断している」とまで言われるほど。

「話の内容ではなく、第一印象の方が大切なの?」と不審に思われるかもしれません。
しかし、考えてみてください。社会で仕事をしていくためには、「第一印象」はとても大切ですよね。
お店で買い物をする時でも、無愛想だったり、清潔感がなかったりする店員さんからは、どんなに品物が良くても、何となく気持ちよく買えない気がしませんか?

さらに、これまで何十人、何百人もの応募者との面接を経てきたようなベテランの採用担当者は、「第一印象だけで相手の人となりがわかる」という人もいます。

第一印象で内定が決まる!好感を持たれる人物像とは?


せっかく転職先で活かせるスキルや経験、資格などを持っていても、「第一印象」でつまづいて受け入れられなかったとしたら、本当にもったいないですよね。「見た目で人を判断するなんて」とは思わないでください。

第一印象は、身だしなみや、振る舞い、言葉遣いなど、あらゆる要素が含まれます。
そして、それらには、確かにその人の性格や、社会人としての適性のようなものが醸し出されるものなのです。

好印象を持たれやすい人物の特徴とは

それではまず、社会において、好印象を持たれる人物像について考えてみましょう。

・清潔感のある人
・誠実な人
・アクティブで活気のある人

陰気で見るからに行動力のなさそうな人や、清潔感のない人、何となく信用できない人は、プライベートでもあまり好まれませんが、社会においてはさらに致命的です。
社会人としての良い印象とは、イコール「仕事ができそう」、「安心して任せられそう」、「一緒に仕事をしていて楽しそう」などに言い換えられます。

それでは、見た目や振る舞いなどでこうした好印象を醸し出すために、どのようなことに気を付ければ良いのか、具体的に紐解いていきましょう。

清潔感を出すためには?

清潔感とはずばり、髪型と服装のことだと言い切ってしまっても、問題ないと思います。
ごくごく常識的なことですが、それぞれまとめます。

髪型

見た目の印象を決める要素として、髪型の重要性は高いです。なぜなら、髪は相手の目線からとても近いところにありますよね。
顔を見て話すとき、髪は常に視界に入ってきます。不潔な印象やチャラチャラした印象を与えてしまうと、大ダメージになることがあります。

・清潔を心がけることは基本!フケやボサボサ髪はNG。
・男性の長髪は避ける。眉、耳が見える長さで。額も見えていた方がベター。長い方はしっかりとセットしましょう。
・実は女性もあまり長すぎない髪が好まれる。長い方は、すっきりとまとめて。
・カラーリングは、行き過ぎると「誠実な印象」を損なうので要注意。
スプレーやワックスなどの整髪料は、無香料が望ましい
・髭は剃りましょう。

凝った髪型やカラーリングは、職種によっては必ずしもNGではない場合もあります。
例えば対アパレルの仕事などをしていると、無難すぎる服装がかえってマイナスに働いてしまうこともゼロではありません。

しかし、面接の段階では、先走って冒険しない方が吉。実際に仕事を始めた後に、試行錯誤をしてみましょう。

服装

服装も、清潔感を左右する大きな要素の一つです。
クリーニング済みのスーツであっても、メンテナンスを怠ったり、着こなしがだらしなかったりすると、良くない印象を与えることになってしまいます。
面接に行く前には全身を鏡で見て、しっかりとチェックしましょう。

・汚れは厳禁。クリーニングにプラスして、洋服ブラシなどで家でもメンテナンスを。
・スーツやシャツの「しわ」は目立ちます。背面など、目に見えない部分もしっかりチェック!シャツは、形状記憶型だとメンテナンスが楽ですよ。
スーツからシャツがのぞいていませんか?会場に入る前に再確認!
・自分の身体に合ったサイズのスーツを着用しましょう。大きすぎる、または小さすぎると、印象が大きく変わってしまいます。
・スーツの色は、面接のときは無難なもので。黒、またはダークな紺やグレーなど。
・ネクタイの結び目は整っているか、曲がっていないか、しっかりチェック!派手すぎたり個性的すぎるネクタイは、面接では避けましょう。
・オシャレは足元から。靴のメンテナンスも忘れずに。
香水は使わない方が無難です。つけすぎると、面接官は香りが気になって話どころではなくなってしまいます。そもそも香りモノが苦手な人もいます。

誠実な印象を出すためには?

「誠実な人」の見た目のイメージとは、どんなものでしょうか?
誠実さは、清潔感とは違って、目に見えるものではありませんから、いまいちピンと来ないという方も少なくないと思います。
そこで、どんな見た目や振る舞いが誠実そうに見えないのかを考えることで、NGポイントを無くしていきましょう!

髭は剃る

不精髭はもちろん、きれいに整えて伸ばした髭であっても、面接のときは好印象を与えないと思った方が良いです。
オシャレな髭は素敵ですが、髭を伸ばしている人は、どうしても「個性的」という印象を持たれます。

自分のことを明確にアピールしなければならない面接の舞台で、謎めいた印象を自ら醸し出していくのはオススメできません。また、髭そのものを「オシャレ」として解釈しない面接官もいることを想定して、面接のときはきれいに剃っていきましょう。

長髪・茶髪は避ける

「時代錯誤だな」と感じる方もいるかもしれませんが、見た目の印象としてスッキリとした髪型の人が「誠実そうに見える」というのは否定できません。長い髪や、カラーリングをした髪でも、きれいにスタイリングされていれば、必ずしも清潔感や誠実な印象を損なうものではありません。

しかし、大切なのは「面接官がどう感じるか?」というところ。面接官の年代、社風、様々な可能性を加味すると、面接の時は短髪好青年を演出した方が無難です。
その会社で髪型が自由であったとしても、面接の時から自由にされるとビックリしてしまうという面接官もいます。

礼儀正しく挨拶&一生懸命話す

こちらは、「見た目」ではなく、「振る舞い」の部分で与える印象です。きちんとした挨拶は、社会人としての基本のマナー。挨拶がしっかりできる人は、人当たりが良く誠実な印象ですよね。
挨拶が終わってから一礼(話しながら礼をしない)、名刺交換もスマートに。特に転職希望者の場合、ここに難が付くと、「これまで社会人としてどうやってきたんだろう?」と、かなりのマイナスになってしまいます。

また、誠実な印象を与えるためには、「話し方」も重要です。相手の反応そっちのけで自分の言いたいことばかりを一方的に話すのはNG。
質問を最後まで聞き、簡潔に答えましょう。「相手の話をしっかり聞いている」ということをしっかりアピールするため、相槌を打ったり、目線を合わせたりしましょう。

わからないことは知ったかぶりせずに「わかりません、勉強不足で申し訳ありません」とはっきり言いましょう。
緊張して言葉に詰まっても、知らないことがあったとしても、「伝えたい」、「取り繕わずに話したい」という気持ちが伝われば、それはかえって誠実さを印象づけることになります。

アクティブな印象を与えるためには?

仕事に「行動力」は必須ですよね。
消極的で覇気のない人は、「仕事ができなさそう」という印象を与えてしまいます。積極性や行動力があり、活気に満ちた姿をアピールしたいものです。

ここで誤解してはいけないのが、「インドア派」、「趣味は読書」、「運動は好まない」というタイプの人=活気がない、というわけではないことです。一般的に、行動力のある人、活気のある人というと、どちらかというと体育会系で社交的で・・・という印象を持つ方も多いと思います。

しかし、普段物静かであっても、自分の仕事に責任を持ち、受け身ではなく自ら道を切り拓いていく人は、たくさんいますよね。ここで言う「積極性」や「行動力」とは、そういうことです。

なので、無理をして自分を取り繕う必要はありません。趣味を尋ねられて、インドア系の「読書」とか「映画鑑賞」と答えること自体がアウト、ということではないのです。どんなことでも熱心に積極的に取り組んでいれば、それはもう立派に「アクティブ」なんですよ。

ハキハキとした口調で話す&動作は機敏に

メリハリのある話し方や動作は、元気な印象を与えます。それだけでも「行動力がありそうだな」と印象付けることができるので、ぜひ心がけていきましょう。

何か質問をされて返答をするときに、「えーっと」「あのー」というような前フリをするのはNGです。
ひと呼吸置いてから落ち着いて返答をしたい場合は、短く「はい」と言ってから話すのがよいでしょう。

お辞儀や歩き方、起立と着席なども、ダラダラとしないようにします。必要以上に機敏にするとそれはそれで不自然なので、「身軽な感じ」を意識すると良いです。

社交的な印象は「話の聞き方」で決まる

人と話すのが苦手な人は、つい会話の場面で身構えてしまって、社交性のなさを露呈してしまわないか、心配になるかと思います。
でも、話し上手でどんどん言葉が出てくるような人は、かえって「自分の話ばかりしている」=「社交性がない」と思われてしまうこともあるので要注意。

「社交性がある」という印象は、むしろ「聞き上手」の人の方が抱かれやすいのです。

相手の話を熱心に聞くこと。相手が話している間も、相槌やアイコンタクトを使って相手との意思疎通を図る。こうした些細なことを実行するだけで、誰でも「聞き上手」になれます。
自分にわからない話でも、「もっと知りたいので話を聞かせて下さい」「もし入社させていただけたら、色々教えてください」と膨らませれば、相手は「受け入れられた」とよい気持ちになりますし、積極的な印象を与えることができます。