男性で、「事務職」を第一志望にする方は、あまり多くないのではないかと思います。事務というと女性に人気の職種というイメージが根強く残っていますし、営業などと比べると、どうしても地味な印象を持ってしまう部分もありますよね。
しかし、事務職というのは非常に幅広く奥が深く、あまり知られていないけれど面白い仕事がいっぱい。
男性の事務系スペシャリストは、社内でも頼りにされる存在となり、一介の営業マンよりも余程確固たる地位を得ている人が多いのです。
営業でなかなか成果が上がらなかった男性社員が、事務系の部署に異動になった途端に、隠れた才能を発揮してバリバリ仕事をこなすスペシャリストへと変身した・・・という例もたくさんあります。
そう、事務に「向いている」男性は確実にいます！
もしかしたら、これまで考えてもみなかったかもしれない「事務職」。
でも、今の仕事が「合わないな」と感じていて、下記のチェックリストに当てはまる部分が多い方は、事務職への転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか？
目次
実は事務職向き？８つのチェックテスト
- 外回りの営業や力仕事など、身体的に負担の多い仕事が実は苦手だ
- コツコツと地道な作業をこなすのが好きだ
- 几帳面である
- 整理整頓が得意で、デスクはいつもキレイにしている
- 作業スピードと正確さに自信がある
- 資料や報告書の作成は苦にならない
- 物事を計画的にこなしていく方だ
- 小さなことに喜びを見出すのが得意だ
いかがでしょうか？
もし当てはまるものが多ければ、事務職への転職を検討してみては？
ただ、一口に事務職と言っても、仕事はさまざま。
主な事務職の内容についてまとめますね。
経理事務は経営の要。どの会社でも通用するスキルが身につく
経理職は、一見地味なように感じるかもしれませんが、会社の経営の要です。
仕事の内容も複雑で奥が深いですし、あらゆる部署の社員、ひいては管理職や役員、社長などとも密なコミュニケーションを取らなければならない重要な立ち位置にいます。
なので、長く働いてスペシャリストになれる男性の人材が求められるケースが他の事務職と比べて多いのが特徴です。
経理職でスキルアップすれば、会社にとって重要な人材となるのはほぼ間違いないですし、どの会社に行っても通用するスキルですから、経理職の経験は一生モノの財産になります。
経験を積みながら経理関連の資格を取得していけば、その後の転職が有利になります。待遇が変わってくることもあるでしょう。
もし未経験ならば、経理職を目指すにあたって、簿記や経理の知識は「経理職を目指している」ことをしっかりアピールするために、独学で身に付けられる部分は付けておくと良いです。
また、知識よりも大切なのが、「社内でのコミュニケーション能力」や、同時に「会計士や税理士などとの社外コミュニケーション能力」、「仕事に対する責任感や正確さ」などです。
目上の人ともうまく意思疎通をして、穏やかに、正確に仕事をこなす、社会人としての基礎力が高い、落ち着きのある人材が、経理職に向いています。
営業事務は営業や顧客のニーズを先回りしてキャッチ
営業事務は、営業のパートナー。
営業と顧客、営業と製造部、営業と役員、営業と社長など、様々なパイプ役となり、陰で支えるマネージャーのような役割を果たします。
特に営業職の経験がある人は、営業事務の求人ではアピールポイントが盛りだくさん。
営業経験があるからこそ、営業担当の気持ちもわかるし、顧客のことを営業と同じ目線でしっかり考えて対応することもできますよね。
営業事務は、内勤とはいえ顧客と話す機会も多いですから、営業職で鍛えたコミュニケーション能力は、きっと役に立つはずです。
顧客や社内各所とのパイプ役を担うとともに、商品の在庫管理やスケジュール管理なども任されることが多いので、それらを計画的に素早くそつなくこなすことができる処理能力、指示を待つだけではなく営業や顧客のニーズを先回りしてキャッチし、遂行する積極性も求められる職種です。
事務職の中でも「肉食系」の部類で、男性の存在が必要不可欠な場合が多い職種でもあります。
人事職は人を見る目、長所を見つけ育てる寛容さが求められます
どこの会社にもほぼ必ず存在する、「人事」を担当する部署。
なかには総務部や管理部が人事の仕事も兼ねている会社もありますが、ある程度の大きさの会社なら、「人事」の仕事自体は必要不可欠であり、人事のスペシャリストは多くの会社で必要とされています。
人事職では、採用や社員教育を担ったり、異動や解雇に対する権限を持ったり、社員の個人情報や勤怠管理・給与管理をしたりと、かなり重要な仕事が任されます。
事務処理能力はもちろんのこと、守秘義務をきっちりと守れる誠実さも大切です。
人事職を目指すなら、「真面目さ」のアピールは大切。
また、人を見る目や、人の長所を見出して育てる寛容さ、それでいてケジメはきちんと付ける実直さ、周囲から信頼される人間性なども重要視されるでしょう。
社内では地味な立ち位置かもしれませんが、業務に携わる中で年金や医療保険などの制度にも明るくなりますし、どこでも通用するキャリアを積み、人事法務士や社会保険労務士、労務管理士など目指せる資格もたくさんあるので、スペシャリストを目指す方には大変オススメの職種です。
その他、不可欠な総務職・法務職・秘書など
このほかにも、会社を回すためになくてはならない総務職（人事や管理などを兼ねている場合もアリ）、契約を統括管理する「法務職」、重役の片腕となる「秘書」など、様々な事務職が存在します。
その全てに共通しているのが、決して楽な仕事でも責任の軽い仕事でもなく、むしろ会社にとって欠かすことのできない重要な役割を担っているということ。
そして、これまでの社会人経験を生かしながら、どこでも通用するスキルの取得、キャリアアップを目指せるということです。
様々なトラブルにも動じず冷静に仕事をこなす男性の事務系スペシャリストはめちゃくちゃカッコいいですし、誠実に仕事をこなしていけば、関わりのある他部署の社員、上司や同僚・部下はもちろん、役員や社長などからも、信頼され一目置かれる存在になれるはず。
成果が数字となって現れるような職種ではありませんが、やり甲斐を感じられるとても魅力的な仕事なんですよ！
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