プレゼンテーションが苦手な人に捧ぐ プレゼンが上達する5つのアピール術

ビジネスマナー

「アイデアを絞って企画をするのは好きだけど、それをプレゼンするのが苦手だ」という方は、非常に多いのではないでしょうか?
プレゼンが苦手だから、プレゼン能力が求められるような職種は避けたいという方もいるはず。

しかし、「プレゼン能力」は、実はどんな職種でも多かれ少なかれ求められるもの。コンペなどに参加するような職種でなくとも、プレゼン能力は重要です。
例えば営業職なら、商品の売り込みはプレゼンそのものですよね。事務職だって、相手に分かりやすい資料作りをしたり、資料をもとに細かい説明をしたりするのは、プレゼンの一種です。部署内の会議で意見を言うときも、プレゼン能力は求められます。

日本人はプレゼンが苦手?

控えめで自己主張の弱い日本人は、よくプレゼンが苦手な人が多いと言われますよね。
確かに日本では、自分をアピールすることや、自身の考えを堂々と主張することを、それほど美徳としていません。
そのため、人前で話すこと、「プレゼンをする」という行為自体に抵抗を持つ人も多いです。

ただ、真のプレゼン能力とはどんなものかを考えたとき、少し違った見方をすることができます。プレゼン能力は、「アピール力」とイコールではありません。どんなに強い主張をしても、相手にとって理解しにくかったり、相手の反応を無視してガンガン押すだけでは、「プレゼン能力が高い」とは言えませんよね。そう考えると、控え目で、相手の立場に立って考えることができる人は、実は「プレゼン向き」なのではないか?と思えるのです。

プレゼンは、そもそも自分をアピールするのではなく、企画なり商品なりをアピールするものです。過度な自己主張は、かえって邪魔になることだってあります。
この際、苦手意識は払拭して、ウィークポイントを武器に変え、飛躍してみましょう!

ここでは、プレゼン苦手を脱出し、上達するための5つの方法をまとめます。

1 「自信」を持つために、練習&シミュレーション!

まずいプレゼンの代表格は、「自信のないオドオドしたプレゼン」です。

何かを主張したり売り込んだりするときに、相手の反応をしっかりと見ることは大切。
しかし、そればかりに気を取られるのはご法度。

相手の反応が少し鈍いだけで自信をなくし、オドオドしてしまうと、一気に説得力を失います。

では、その「自信」をどのように培うか? 知識にも経験にも、堂々とアピールする能力にも、とにかく自信がない
・・・そんな場合は、「練習&シミュレーション」を繰り返しましょう!

話すことが苦手な人は、話しているうちに混乱して、自分でも筋道がわからなくなってしまうことが少なくありません。
練習を繰り返すことで、自分自身の理解も深まりますので、スラスラと話せるようになります。
想定される質問に対しては、答えをあらかじめ用意しておくと良いでしょう。

気心の知れた同僚を相手にシミュレーションをするのも良いですね。
本番前に第三者の意見を聞くことは、とても有意義なこと。他者の意見を聞き、練り直しを繰り返すことで、イレギュラーな質問が来たりしても、冷静に対処できるようになります。

2 喋りに自信がない人は、見やすい資料でカバー!

人前で話すのって、すごく緊張しますよね。話すことが得意で、自己主張も上手な「プレゼン能力の高い」人だって、実は緊張している・・・ということもあるようですよ。
緊張すると、普段は出来ていることも出来なくなったり、声が小さくなったり、上手く話せなくなったりします。

喋りに自信のない人を助けてくれるのが、「資料」です。
百聞は一見にしかず。商品説明だって、多くの場合は、100の説明より1のサンプル・・・だったりしますよね。

プレゼンの際は、とにかく見やすい、わかりやすい資料作りを心がけましょう。
本番前に、プレゼンが得意な人にチェックをしてもらって意見を聞くのも勉強になります。また、あまりその分野に知識のない人にも目を通してもらいましょう。そうすることで、あなたの作った資料が「誰にでもわかりやすいかどうか」が判断できます。

3 堂々と力強いプレゼンだけが全てではない!

プレゼン能力の高い人は、どんな話し方をしていると思いますか?自信に溢れ、堂々として、ハリのある声で・・・確かに、それも大切です。
しかし、力強さがなくても、落ち着いてわかりやすい、良いプレゼンをすることはできます。
大統領の演説のような力強いアピールも良いですが、言いたいことを端的に説明するシンプルなプレゼンは、人の記憶に残ります。

喋りに苦手意識があるなら尚のこと、長々と話すのは命取り。資料の力を借りながら、要点を絞って説明しましょう。

4 常に「聞き手」を意識せよ!

相手の反応に過敏になれということではありません。プレゼンにおいて「聞き手を意識する」というのは、「相手が何を求めているか」を意識して、アピールする内容を準備するということ。
どんなに上手にアピールしても、相手が欲しているものと大幅にズレていたら、興味を持ってもらえるはずがありませんよね。

まず、相手が求めているものをしっかりと把握すること。そして、プレゼンが進む中で、相手が疑問に思っていることや、「もっと聞きたい」と思っていることを敏感にキャッチして応えることが大切です。
質問を受け付ける時間を設けることは有効です。

ただし、できる限り明確に答えられるようにしなければなりません。主張する内容を、自分自身がしっかりと理解しておくこと、質問を予測して準備しておくことが大切です。

5 伝わる&印象に残る「話し方」のコツ

つい耳を傾けてしまう「話し方」をする人っていますよね。反対に、同じことを説明してもらっても、あまりにも話がつまらないために頭に入ってこないこともあります。
実体験の中で思い出すならば、学生時代の授業が最適です。同じ教科の担当でも、「わかりやすい先生」や「授業がおもしろい先生」と、「つまらない先生」がいましたね。同じことを説明しているはずなのに、この違いはどこから来るのでしょう?

話が面白い人は、話し方に特徴があります。アピール力を高める話し方として、よく紹介されるのは、「メリハリのある話し方をする」、「ジェスチャーなどを使って印象づける」などです。
欧米人のようにとまでは言いませんが、淡々と話すよりは、緩急を付けた話し方の方がずっと分かりやすいので、ぜひ意識してください。

「例え話」を上手く盛り込んだり、具体例を出したりすることも、話を分かりやすくするための有効な方法です。
特に、新商品や新サービスを売り込むときには、ここが大きなポイントになります。

今までにないもの、今そこにないものに対して、具体的なイメージを持ってもらうための工夫をしましょう。専門用語は使わないようにして、誰が聞いてもわかりやすい説明を心がけましょう。