職場環境の良し悪しは、職場の良し悪し。転職で居心地のいい働きやすい職場を見つける方法

転職

一日の大半の時間を過ごす会社。同じ時間仕事をするのなら、居心地が良く、働きやすい会社で働きたいと思いませんか?
「居心地や働きやすさばかりを求めていたら、本当にやりたいことを見失ってしまう!仕事はプライベートとは違うと割り切るべき!」・・・そう思う方もいるかもしれません。確かに、それも一理あります。

しかし、「社風が合わない」とか、「上司や同僚とソリが合わない」などの理由で転職を決意する人が多いことも、また事実。

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そして、それは決して悪いことではありません。居心地が悪い、働きにくい環境の中では、仕事に対する意欲も、仕事の効率も低下します。
自分の能力を120%発揮して、更なるスキルアップやキャリアアップを目指すために、「職場環境」を重視することは、ごく自然なことだと考えて良いのではないでしょうか?

働きやすい職場環境とはどんな職場のこと?

さて、ここでしっかり考えておきたいのは、あなた自身にとって「働きやすい職場」とはどんな所か?ということです。これは、人によって千差万別です。

例えば、会社全体が一致団結していて、社員同士の交流が深い会社があるとします。社交的で人との関わりが得意な人や、皆で協力して仕事を成し遂げていきたい人には申し分ない環境です。
しかし、黙々と自分のペースで仕事をこなしていきたい人にはシビアな環境ですよね。

敬遠されがちな「熱血体育会系」の職場も、長年そういった環境に慣れ親しんできた人にとっては、かえって働きやすかったりするものです。教育制度が充実している職場は、丁寧にじっくり仕事を覚えていきたい人にとっては良い環境です。
しかし、現場で揉まれながらいち早く戦力になりたい人にとっては物足りないかもしれません。

働きやすい環境を求めるなら、自身にとってそれは具体的にどういう職場なのかということを、まず明確にしておく必要があるでしょう。

転職先を選ぶときに、まず目が行くのは、やはり給与や勤務時間などの待遇や各種雇用条件です。
しかし、「職場環境」を少なからず重視するのであれば、こうした「目に見える情報」だけにとらわれてはいけません。社内の雰囲気はどうか?社員同士のコミュニケーションはどうか?教育制度はどうか?評価の仕方はどうか?仕事のやりがいは感じられるか?そういった、求人票には書かれていない部分を、しっかり見極める必要があります。

では、「目に見えない情報」をキャッチするためにはどうしたら良いのでしょうか?

面接に行ったら、まず社内の雰囲気を感じよう!


初めて面接に訪れたときは、緊張していますし、これから話すべきことを頭の中で整理することで精一杯になるかもしれません。
しかし、これから入社するかもしれない職場を間近で見られるチャンスなので、この時を逃すのは勿体ないです!

最初に応対してくれた人の対応はどうか?オフィスで働いている人たちの表情はどうか?社員同士の会話はどうか?よく観察してみてください。「アットホームで明るい会社だな」とか、「清潔で規律のしっかりした会社だな」とか、ぼんやりした感想で構いません。何かを感じ取り、「その雰囲気が自分に合っているかどうか」を考えることに意義があります。

社会人経験のある方なら、全体の雰囲気から感じ取れるものも多いはず。自分自身の直感は、意外と信頼に値するものなのですよ!

聞けることは、面接官に直接聞いてしまおう!


社内教育や、仕事の進め方については、面接官に直接聞くのが手っ取り早いです。言い方さえ間違えなければ、嫌な印象を与える質問ではありませんから、気になることは詳しく聞いてみましょう。

例えば、あまり長い研修期間を経ずに、実務をこなしながら仕事を覚えていきたいと考えている場合。企業側のシステムがはっきりわからない以上、それをストレートに伝えるのはあまり心象が良くないので、言い方を工夫します。
「各企業では独自に新入社員研修などを実施していると思いますが、御社では、中途採用者が実務に携わるようになるまでにどれくらいの期間を設けていますか?」と聞けば、ズバリ答えが返ってきます。

自身の希望を相手に伝えて、出方を伺うのも一つの手段です。「現場で経験を積みながら、できるだけ早く仕事を覚えて、第一線で活躍できる人材になりたいと考えています。」そう伝えたときに、相手の反応がずれていると感じたら、一考の余地があるかもしれません。

実力重視の会社であるか否かは、組織全体を見ると一目瞭然!

若くても、勤続年数が短くても、実力次第で認められ、昇進・昇格できる会社で働きたい!と考えている方は、少なくないと思います。この部分は、組織全体を見渡してみると、YESかNOかをハッキリ感じ取ることができます。

注意したいのが、「若くして管理職に就いている人が多い」というだけでは、判断材料にならないということ。離職率が高く、会社全体の平均年齢が低いために、管理職の平均年齢も下がっている可能性があるからです。年齢や性別など幅広い層の人が、各部署の管理職に就いている会社は、適材適所・実力重視で人事を行っている可能性が高いです。

また、同時に確認しておきたいのが、部下として働いている人の様子です。実力重視の会社は、一歩間違うと社内の雰囲気がピリピリ、ギスギスしてしまうこともあります。それが刺激になるレベルなら良いのですが、苦痛になるほどのプレッシャーは毒です。

実力のある人は正当に認められ、下から追い上げる力もあり、皆で切磋琢磨できるような会社こそ、本当に「実力重視」の会社と言えるのではないでしょうか?

「やりがい」の感じ方は人それぞれ。あなたは何にやりがいを感じるか?

働きやすい、働いていて楽しい。そう感じるためには、仕事の「やりがい」は非常に大切ですよね。

それでは、あなたにとって「やりがい」とはどんなものでしょう?結果がハッキリと数字に表れて達成感を感じられること?成果が正当に評価されること?人に喜んでもらえること?そう、「やりがい」も人それぞれ。ある人にとって「やりがいがないな」と思う仕事でも、ある人にとってはこの上ない天職だったりすることもあるので、自分自身の「やりがい」とは何かをしっかり考えて、仕事探しに臨んでください。

例えば、筆者は黙々と単純作業を続けることが非常に好きです。以前、とある企業に勤めていたとき、不良品が発生すると、膨大な数の商品に手作業で修正を入れる「内職」が時々発生していました。多くの同僚はこれを嫌がるわけですが、筆者にとっては大好物。やりきったときの達成感は10年以上経った今でも生々しく覚えています(笑)。

物事を論理的に考える方が好きなのか、感覚的に考える方が好きなのか?この違いだけでも、「やりがい」のベクトルは随分変わってきます。転職サイトの「適職診断」などは、このあたりを明確に洗い出してくれるので、使ってみると楽しいですよ!