話題が豊富で話し上手なビジネスマンになるための秘訣

仕事論

仕事をする上で、周囲の人と上手にコミュニケーションを取ることは、とても大切なことです。
一匹狼でも仕事はできますが、仲間との連携がスムーズに取れると、自分も助かりますし、組織全体としての業務効率がUPします。
また、営業職など、社外の人と接することが多い人にとっては、コミュニケーション能力を磨くことは必要不可欠。知識やスキル、仕事に対する誠実な姿勢はもちろん重要です。

しかし、やはりクライアントも仲間も「人間」なので、まず「相手と打ち解ける」ということの重要性を無視することはできません。

相手と打ち解け、より良い関係へと一歩を踏み出したいと思ったとき、鍵となるのは「会話」です。常に同じフロアにいて、毎日同じ業務に携わっているような近しい間柄ならば、仕事以外の会話は少なくても、仕事ぶりや人柄で信頼を得ることも不可能ではないでしょう。
しかし、仕事とは得てして「外の人」とのコミュニケーションなしには成立しないもの。

デキるビジネスマンは話題豊富で話上手

他部署のスタッフ、上司、役員、クライアントに業者の人・・・関係が遠くなれば遠くなるほど、互いに普段の姿を見ることがない分、ちょっとした「会話」が印象を左右することになります。

話が面白かったり、誰とでも楽しく話しができて感じの良い人は、仕事もできる人が多いです。そういう人は、会話で人の心を掴むので、スムーズに相手と良い関係を築くことができます。
「口ばかり上手くて実がない」というタイプも中にはいますが、最初の取っ掛かりで一歩リードできるのは、やはり強みです。

逆に、知識やスキルは誰にも負けないのに、コミュニケーションが苦手で損をするタイプの人もいます。
「話題が少ないし、会話自体も得意な方ではない」という悩みを持っている人は、意外と多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「話題が豊富で話し上手なビジネスマンになるための秘訣」について考えてみたいと思います。

常に好奇心を忘れない

自分の世界が出来上がっている大人は特に、未知の事柄に対する好奇心を失いがちです。
仕事に直接関係することや、時事ニュースなどビジネス上の話題として欠かせない情報に対しては敏感でも、娯楽など「無くても困らない」情報に対しては、鈍感になってしまいますよね。
「別に知りたいとも思わない」というのが、正直なところではないでしょうか?

しかし、好奇心は話題の種です。話題を豊富にするためには、「知っていること」を増やさなければなりません。何かを知ることは、好奇心から始まります。
食わず嫌いをせず、なるべくたくさんのアンテナを張るようにしましょう。
明らかに興味がないものに関する知識を無理やり詰め込むことはしなくても良いです。

ちょっと目にとまったニュースを開いてみる、ネットサーフィンをしてみる、通勤時間を利用して読書をするなど、気軽にできることから始めてみてください。

話し上手は聞き上手

自分からどんどん話を振って盛り上げることができる人は、確かに魅力的です。
しかし、「話していて楽しい」と思われる人の条件は、実は「聞き上手である」ということをご存知ですか?人は、相手の話を聞くよりも「自分の話を聞いて欲しい」という願望を少なからず持っています。
自分の話に興味を持って聞いてもらえると、「受け入れられた」と感じるものです。

「話題が少ない」「会話が苦手」と感じている人も、まずは「聞き上手」になることを目指してみましょう。自分があまり知らないような話題でも、「興味がない」「話が合わない」などと最初から拒絶するのではなく、ひとまず耳を傾けてみることが大切です。

自分が知らない分野の話に合わせることはできなくても、「面白そうですね!もっと詳しく教えてください」と質問で返すと良いでしょう。
知識と知識のせめぎ合いよりも、「教える人」と「教わる人」の会話の方が、案外盛り上がったりするものですよ。

知ったかぶりや無理をしない

知らない話題で盛り上がっているとき、知っているふりをしてしまった経験はありませんか?
時には場の空気に合わせて、水を差さないよう適当に相槌を打つなどの対応も必要です。しかし、少し余裕があるなら、知らないことを正直に言って教えてもらう方が会話に実りが生まれます。

知ったかぶりは、「知っている人」から見れば、すぐにバレてしまうことが多いです。
「場を乱さない」ことが求められているような場面を除いて、知ったかぶりはマイナスイメージを与えてしまいます。知ったかぶりをされると、話をしている方は「もうこの人の前でこの話題を出すのはやめよう」と思ってしまいますよね。しかし、「知りません、ぜひ教えてください!」と言えば、そこからまた話が膨らみます。

そして、そこから自分の世界も広がり、話題も増えていきます。

自分主体の話題の引き出しを増やす

会話を盛り上げるためには「聞き上手」になることが大切ですし、相手から教わって知識の幅を広げることも大切です。
しかし、やはり自分が主体となって発信できる話題も増やしたいもの。「知らなかった!教えて!」がこちらからの一方通行では、やがて相手はあなたと話す旨味を見出せなくなってしまいます。

相手からもこちらの知識を求められるようになると、お互いに「話していて面白い人」と思えるようになるので、関係はさらに良好になります。

自分主体の話題を増やすためには、自分自身が積極的に楽しめることを掘り下げていくのがよいです。話題を増やそうと興味のないことを必死にインプットするのには限界があります。

例えばスポーツが好きなら、スポーツウェアや用品、スポーツ番組のキャスター、アナウンサーに関する話題、競技場の裏話や観戦チケットの発売情報など、いろんな方向に枝葉が広がっていますよね。
料理が好きなら、オススメの料理本や料理番組、サイト、自作のレシピ、食材が新鮮で安いお店、食器やテーブルウェアに関することまで、少し視野を広げれば、どんどん掘り下げていくことができます。自分の「好き」に関連することから、世界を広げていきましょう。

「楽しませよう」「笑わせよう」と意識しすぎない

話が面白い人は、「面白く聞こえるように話している」という部分も、確かにあります。
トーク番組で芸人さんが話している内容などを聞いていても、冷静に考えるとそれほど面白いネタではないのに、話し方が上手だから割増しで面白く聞こえることがありますよね。

しかし、「面白い話をする」ことを生業としているわけではない以上、ここはあまり意識しすぎない方がよいと思います。
意識しすぎると相手に伝わり、かえって冷めてしまいます。爆笑しなくても面白い話というのはありますよね。後から思い出して笑ってしまったり、「あの話の続き、また聞きたいな」と思ったり。

人間関係を繋ぐためには、瞬発力のある笑い話よりも、「次につながる話」「記憶に残る話」の方が、むしろ重要だったりします。
あくまで自然体でいくのが一番です!