どうしても「やる気」が出ないときに気分をアゲる5つの方法

仕事論

特別嫌なことがあるわけではないのに、やる気が出ないときってありませんか?

朝起きたら出勤するのが億劫で仕方ない。いざ職場についても全くモチベーションが上がらない。
精神的に参っているとか、うつだとか、そんな心当たりがなくとも、「何となくやる気が出ない」という状態は、たくさんの方が経験しているのではないでしょうか?

サザエさん症候群から五月病まで


仕事にまつわる精神状態の波で、一般的によく知られているものと言えば、「サザエさん症候群」。日曜日(休日)の夜になると、次の日の出社が憂鬱になり、気分が下がってしまう現象です。これはその背景に大きな悩み事があるとか、余程こじらせない限り、月曜日に出社して仕事が始まってしまえば、自然と元通りの精神状態に戻ります。

これよりもう少し厄介なのが、「五月病」。主に就職や配置換えなどで新生活を迎えた人が、慣れない仕事や環境のもと必死で日々を過ごし、ひと息ついた頃にガクンと落ち込んでしまうというものです。
特に環境の変化がない場合でも、新年度にこのような症状を訴える人は多く、一説によると気候の変化による自律神経の乱れなどが影響しているとも言われています。
それでも、環境への慣れや、日々を過ごす中でセルフコントロールが上達していくことで、次第に立ち直っていくことができます。

人間である以上、一過性の波であれば、ある程度は仕方のないことと割り切っている人も多いかもしれません。
でも、イマイチな精神状態のまま仕事をいつも通りにこなそうとしても、やはりパフォーマンスが落ちてしまいます。

やたらと時間がかかったり、つまらないミスをしてしまったり。
気分の落ち込みや「やる気」の低下によって、仕事に支障が出てくるのはゆゆしきことです。

気分の波は人として自然なことですが、ここをコントロールすることで、仕事の効率を上げることができるとしたら?
そう、今回は「やる気を出すための方法」について考えてみたいと思います!

楽しい未来を思い描く

「仕事がつまらない」と感じてしまうと、当然やる気は出てきません。

毎日同じような仕事をひたすら捌いて、たまに目新しいことが起こったと思ったらクレームやトラブル。
クライアントに急かされ、上司には叱られ、一生懸命やっているのにちっとも報われない。
例えばそんな状況で、仕事を「楽しい」と思え!というのは酷なことかもしれませんが、現状を打破するために、少しマクロに物事を眺めてみましょう。

直近の納期のことばかりを考えて焦燥感に襲われるよりは、納品した後の開放感のことを想像する。
今月の給料とやりくりのことを考えるよりは、次のボーナスで何を買うかを考える。
何の変哲もない日々にため息をつくよりは、今よりバリバリ活躍しているであろう数年後の自分に思いを馳せる。

数年後の自分の姿を思い描きながら仕事をすると、目的意識も芽生えます。
明確に想像することができないなら、職場で尊敬する上司や先輩の姿に自分の未来を重ねてみるのも良いでしょう。

空想ばかりの現実逃避はいただけませんが、遠すぎないくらいの未来を想像しながら仕事をすれば、やる気が出てくるものですよ。

あえて忙しく仕事をする

やる気が出ないときは、仕事を捌くスピードも落ちてしまいがち。「手を付ける気にもなれない」なんてこともありますよね。
最近筆者もこのような状態になり、身近な人に愚痴をこぼしたら、「つべこべ言わずにさっさとやれ!」と言われました。
「なんと乱暴な・・・」と思ったものですが、意外にこれがアタリで、しぶしぶキーボードを打ち始めると、いつのまにか平常通りに執筆できていました。

やる気がないときにこそ、あえて忙しく仕事をするというのは、有効な方法の一つです。
「面倒くさい」「やりたくない」という思いに襲われたら、その思考に呑み込まれる前に機械的でもよいので仕事を始めてみてください。
思い切って重い腰を上げてしまえば、意外と気持ちよく走れたりするものです。

一人ではなかなか這い上がれないときには、チームでやっている仕事に優先的に着手して、自分の都合だけで立ち止まれない状況を作るのも良いです。「今日の就業前に○○について経過報告したいので少しお時間をいただけますか?」など、上司に宣言してしまうというのも良いですね。

仕事を細かく区切って、小さな達成感や満足感をたくさん味わう

終わりが見えない仕事ほど、やる気を削がれるものはありません。
目指すゴールが果てしなく遠い・・・そんな時は、仕事を細かく区切って、目標を細かく設定するのがオススメです。

些細なことでも、やり遂げると人は達成感を味わいます。達成感を得ると、気分が良くなりますよね。
どんなに小さなことでも良いので、「やり遂げた」とか「できた」という満足感を味わうことが、モチベーションの維持には大切なことです。

そして、積極的に「自画自賛」をしましょう。

「この書類すごく見やすく作れたなぁ」とか、「キレイにファイリングできたなぁ」とか、本当に小さなことでよいのです。
軽めの仕事で達成感を味わってから本腰を入れていくのも、良いウォーミングアップになりますよ。

報告・連絡・相談は自分の成果を認めてもらうためでもある

仕事において、「報告・連絡・相談」はとても大切です。
周囲とのコミュニケーションを密に取り、情報を共有しておくことで、組織としての仕事効率がUPします。
何かトラブルがあった時などに迅速に対応するためにも、ここを徹底しておくことが大切です。

こんなふうに言うと、「報告・連絡・相談」を義務のように感じてしまう方もいるかもしれません。
しかし、こうしたコミュニケーションは、時に自身の精神にとってもプラスの効果をもたらしてくれます。

良い報告をすれば、「ありがとう」とか「よく頑張ってるね」というリアクションをもらえることがあります。
そうすると、自然とやる気も出てきますよね。困難に直面してうんざりしているときでも、周囲に相談してサポートや助言が得られれば、「よし、もうちょっと頑張ってみよう!」と思えますよね。

自分の仕事の成果が認められたり、困ったときに相談できるという安心感を持つことは、精神の安定のために非常に重要です。
一人で抱え込まないこと、自分の殻に閉じこもらないことが大切です。

思い切って休む、遊ぶ

どうしても気分が上がらないとき、時には思い切って休んだり、遊んだりすることも必要です。やる気が出ないままダラダラと仕事をするより、リフレッシュした方が効率UPするということはよくあることです。

朝、どうしても出社するのが憂鬱で仕方ないとき、フレックスを使ったり、有休を取ったりするのは、悪いことではありません。癖になってしまってはいけませんが、時には疲れた心身を自由にしてあげましょう。
嘘も方便、体調が悪いとでも言って休んでしまっても良いではありませんか。心の健康だって、身体の健康と同じくらい
大切です。

責任感が強い人は、なかなかこういう決断をできなかったり、休みたくても休めないハードスケジュールの中に身を置いている人も多いでしょう。
しかし、心身が疲れ切ってしまうと、「やる気が出ない」状態が慢性化します。そうすると、仕事の効率はガクンと下がります。

1日2日の休息でリセットできるなら、休んでしまった方が良い場合もありますよ。