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在職中の転職活動は厳しい
仕事を続けながら転職活動を行うことは、容易なことではありません。忙しい合間をぬって、情報収集、エントリー、履歴書や職務経歴書の作成を行い、面接や選考会に出向かなければなりません。
休日であっても、気の休まらない思いを致しますし、残業で疲れて帰って来てから、パソコンや机に向かわなければならない事もあるでしょう。本当に骨の折れる作業ではありますが、ステップアップ、キャリアアップのチャンスのため、よりよい生活のため、「よい転機」の試練の一つであると理解し、モチベーションを高く保ちましょう。
もちろん、無理は禁物ですから、休むべき時は休み、睡眠もしっかりとります。
効率的に時間や制度を使えば大丈夫
実際のところ、転職サイトへの登録の際に記入を求められる内容や、履歴書・職務経歴書などに記載を求められる内容は、似たり寄ったりのものが多いので、一度作ってしまえば、細部を修正するだけで使い回しがきくものです。
作成した文書は保存、手書きのものであれば、コピーを取っておくとよいでしょう。
面接・説明会などは多くの場合、企業側が「在職者」に対する配慮をしておりますので、就業後の夜間ですとか、土・日・祝日でも時間を作っていただける場合があります。企業側から最初に提示された日程が合わない場合でも、事情を説明して交渉すれば、応じていただける場合がほとんどです。
早急な再就職以外の選択肢
退職後、自分が進みたい道を考えるにあたり、すぐに再就職するのではなく、学校に通ったり、資格試験のために勉強したり、留学したりすることもあると思います。
その場合は、当面の生活費や、授業料などの諸費用がかかってきますので、在職中にある程度の貯蓄をしておく必要があります。
また、一旦社会に出て、また学校生活に戻るということは、経済面だけでなく、精神面でも意外と負荷がかかります。果たしてその道に進んで、先の保証が確実にあるかというと、不安な面もありますし、何かを志して1からスタートするという事は、とてもエネルギーを要する事です。
常に、不安や焦りが心のどこかにあるような状態になることかと思いますが、せっかく決心したのです。先を明るく見据えて、高いモチベーションを保ちましょう。
ハローワークが運営する職業訓練校に通う
「進みたい道はあるけれど、通学・勉強するための費用がない」、といった場合、「職業訓練校に通う」という手段があります。ハローワークが運営している、失業者の再就職を支援する取り組みの一つで、受講料は無料(教科書代は自己負担)、雇用保険受給資格のある方は、受講中、雇用保険を受給し続けることができます。
様々な分野の講座が開設されており、選択肢も豊富です。受講期間は、講座内容によって異なります。三ヶ月など短期のものもあれば、一年、二年の長期のものもあります。入校にあたっては、書類選考や試験、面接などがあります。
退職後、すぐに再就職しない(できない)場合の注意
主に経済的な注意事項になりますが、在職中は給与から天引きされていた、保険料や年金、各種税金などを、退職後は自分で支払っていかなければならなくなります。
手続きは勿論、再就職するまでの間、それらを支払っていくための経済的計画を立てておく必要があります。
給与明細は、その際とても大切な資料になりますので、きちんと保存しておきましょう。