好きを仕事に!?自分の適性を見極める!「好きなこと」と「得意なこと」は必ずしも一致しない

「好きなことを仕事にしたい。」
誰もが一度は、そう思ったことがあるのではないでしょうか?

子供の頃、「将来の夢」について作文を書いたときには、ほとんどの方が「好きなこと」や「憧れの職業」を挙げて夢を語ったはず。

そして、年齢が上がってくるにつれて、小さな頃の「将来の夢」と「現実」を少しずつすり合わせていきます。例えば「サッカー選手」になりたかった子が、「サッカー選手はどうやら難しいけど、スポーツが大好きだからスポーツ関連の仕事をしよう!」と思ったり、「アイドル」になりたかった子が芸能やマスコミ関係の仕事を志したり、「シェフ」になりたかった子が飲食や食品関係の企業にエントリーしたり。

こうして自分の叶えられる範囲内で、少しでも「好きなこと」に関連した仕事に就こうとするのが、特に新卒時には大多数の方の「就職活動方針」なのではないかと思います。

好きな仕事なら、熱心に取り組める

もちろんそれはとても大切なことで、長く続ける仕事なら、自分の好きなことに関連している仕事の方がよいに決まっています。
企業の採用面接では当然「志望動機」を尋ねられますし、仕事への熱意にも深く関わってくる部分なので、企業側もこの部分をかなり重視しています。

「好きこそものの上手なれ」と言うように、好きなことに関連する仕事ならより真剣に取り組めるでしょうし、仕事を覚えるのもスキルアップするのも早いでしょう。

就職したあとにしかわからない、悲しい現実

ところが、一度就職をしたことがある方なら、もしかしたら以下のようなことを考えるかもしれません。

「好きな業界に就職したからといって、好きな仕事ができるとは限らない。」
「好きでこの仕事なら頑張れると思っていたのに、いざやってみると適性がなかった。」

・・・そう。これらは就職「後」にしかわからない、悲しい現実。

例えばスポーツが好きだからとスポーツメーカーやイベント会社に就職したとしても、配属先が総務や経理などであった場合、スポーツに関わる仕事にはほとんど携わることができないわけです。
じっとオフィスに篭っているよりもアクティブに働きたいと思って営業職に就いたものの、成績を上げられずに肩身の狭い思いをすることもあります。

自分が苦手なことでも、やってみなければわからない

もちろん、これは反対のことも言えます。

実は、筆者は過去に「興味のない部署に配属されたのに、いざやってみると自分に向いていたようで、周囲からも評価されてどんどん仕事が楽しくなった」という経験をしています。

採用面接のときに自分の志望動機や希望する職種(部署)を伝えていたにもかかわらず、採用後に全く関係ない部署へと配属されて半ば絶望の中にいたのが、半年ほど経った頃には「もともと希望していたような仕事よりも、自分にはこういう仕事が向いていたんだな」と自覚するほどに変化していました。

運が良かったのか、はたまた企業が採用時に適性を見極めてくれたのかはわかりませんが、やってみなければわからなかった自分の適性を知れたことは、その後の社会人生活の中でも大いに活きています。

はじめから自分の適性を見抜くことは難しい

はじめて就職活動をするときには、自分の適性を見極めるのはなかなか難しいものです。

学生時代から自身の目標を明確に定め、それに合ったスキルアップと経験の積み上げに余念がなかった人であるとか、多種多様なアルバイトを経験して自身の適性を判断する材料を豊富に持っている人であれば少し話は違ってきますが、大抵の場合は「適性」よりも自身の「興味・関心」に重きを置いて就職活動をすることになるので、企業側のニーズと合致せずになかなか内定を掴み取ることができなかったり、就職した後でギャップに苦しむケースも多くなります。

既卒・転職活動は、自分が見えているはず

しかし、「転職活動」のときは違います。

今まで携わっていた仕事への適性がどうであったか、企業側がそれぞれの職種にどのような人材を求めているのか、それが自分の持つスキルや経験と合致するものであるのかどうか等、ある程度判断ができるので、数をこなすだけの無意味な活動は初めから除外していくことができるし、面接で何をアピールしていけばよいかの「ツボ」を見極めることができるのです。

希望する部署や職種がある場合にも、ただ「その仕事に興味があるから」だけではなく、「自分のこういう部分がその仕事に適していると思う」とか、「自分のウィークポイントは○○だけれど、その仕事なら逆に長所として活かしていけると思う」とか、経験をもとにピンポイントでアピールすることができれば、近い将来その仕事に就ける可能性はぐんとUPします。

適正に合った仕事だと毎日が楽しくなる!

自分の適性合った仕事を見つけると、やはり毎日が楽しくなりますし、同じ時間同じように働くにしても、かなりラクになります。

悲しいかな、「自分に合っている仕事」や「得意なこと」というのは、「自分が好きなこと」や「やりたい仕事」と必ずしも一致するものではありません。
「好きだけど合っていない」仕事に就いた場合、もちろん情熱を糧に人一倍の努力を重ねて初志を貫くこともできますが、行き詰ってしまった場合、「他にもっと合った道があるのではないかな?」と転職を考え始めた場合には、ぜひ自身の「適性」について考えてみてほしいと思います。

「適性を知る=自分のやりたい仕事を諦める」と考えて躊躇する方もいるかもしれませんが、「自分の得意なことは、自分が興味のある業界のどんな職種なら活きるだろう?」という発想を持ってください。

自分の適性の中で、興味深いと思える仕事を探すことは可能です。

自分の隠れた適正と企業ニーズをマッチング

自分の隠れた適性と企業側とのマッチングを占うツールとして、転職サイトのスカウト機能を使うという手法もあります。

リクナビNEXTには、自身の職務経歴、スキル、転職希望条件などを匿名で登録しておくと、求人企業や転職エージェントから直接オファーが届くスカウトサービスがありますが、これを利用すると、これまで経験した業界や職種とは全く違うところからスカウトされることがたまにあります。

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中途採用者には「即戦力となるための経験やスキル」を求められるケースが多いのは事実ですが、そればかりに気を取られていると、これまでと同じような仕事しか狙えないことになり、「今の仕事が合わない」と感じている方にとっては大きな壁になります。

可能性の幅を広げるためにも、「こういう企業から興味を持たれている」「適性があるのではないかと判断されている」という情報はぜひ得ておきたいもの。思ってもみなかった所に、新しい道がひらけてくるかもしれません。

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